数日前まで雪がちらつていたなんて信じられないくらいの暖かくなってきましたね。
春がもうそこまでやってきました。完全に春がやってくる前に仕込まなければならないものがあります!確定申告がひと段落ついたので、これからラストスパートです!

 新製品の「柔肌熟成ぬか袋 穂(みのり)」は麹をつけた糠、よもぎの煎液、黒糖とハチミツを混ぜ合わせ、甕(かめ)の中で熟成発酵を待ちます。この煎液作りは、数日に渡りよもぎを煎じ、20L位の水量をかなり少なくなるまで煮詰めます。ここに至るまで同じ過ちを何度も繰り返すという失敗談があります…。

 古い文献を読み、レシピとなる数字をおこしていくのですが、「これ位の量まで煮詰める」と何度も口に出して確認したにも関わらず、黒糖もハチミツも混ぜてよし!出来上がり!といざ糠に混ぜ合わせたら、何だかすごい水分量だなー?と「?」の連続。間違いに気づけず甕に収め、数日後に甕を覗くと水分が溢れて来ていました。もう一度文献と、レシピを見直す「あ!?煎液の煮詰めが足りない!!!」水分で溢れた米ぬかを前に呆然としました。失敗作は畑にまき、次の作物の糧にさせて頂きました。そして、まさか、同じ過ちをもう一度繰り返してしまったのです…。かろうじて二度目は、煎液の半分の量を混ぜ合わせたところで、やっぱり煎液量が多いと気づき、手を止めることができたことが唯一の救いでしたが、計算を間違えていて、一桁多く10倍の量だったのです…。前回にお話ししたように、目の細かいふるいで糠を振るっていく作業、糠に麹をつけて発酵させる作業、そこまでの過程を思うと情けないやら悔しいやら、原料に申し訳ないやら…。またまた、畑に返させて頂きました。

 口に出して確認するも、まさかこんな量まで煮詰めるのかという位の量まで煮詰めなくてはならないのです。それが信じられなくて、同じ失敗を繰り返してしまったのだなと反省しました。

最初の量です。

数日に渡り煮詰め、黒糖・ハチミツを混ぜ合わせ成功した煎液です。

大鍋の量が小さな土鍋の量になります。糠と混ぜ合わさった時の何とも言えない肌触り。よもぎ・黒糖・ハチミツの香りが漂って、本当に癒されます。こんな少ない量だと煎液が足りないのでは??と思う量なのに、糠と混ぜ合わさったらちょうどいい硬さになりました。まるで柔らかさも色味も八丁味噌のような感じです。そこから甕の中で熟成発酵を待ち、経過観察を続け、無事に完成に至りました。

 これから皆様にお届けしていくものも無事に仕込みを終えて、甕の中で熟成発酵してくれています。お手元に届くまでしばしお待ち下さいませ。現在掲載しおりますMakuakeサイトからお申込み頂くと一番早くお手元にお届けできますので、よろしかったらのぞいてみて下さい。
https://www.makuake.com/project/sennenbiyou_gen

 次回は穂の製品化を決定づけた熟成ぬかを入れる袋、TAKEFUとの出会いをご紹介しようと思います。